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矢部駅前ひばり鍼灸整骨院では2025年4月、『感情緊張(Emotional Tension)と筋膜(ファシア)の関係性』をテーマにした勉強会を開催しました。当院は、定期的にこうした勉強会を実施し、常に最新の理論や施術技術を取り入れることで、患者さまにより質の高い施術を提供しています。
今回の勉強会では、世界的に著名な『アナトミートレイン(Anatomy Trains)』の創始者トーマス・マイヤース氏(Thomas Myers)の理論を基に、感情が身体にどのように蓄積されるかを詳しく学びました。
【感情が筋膜に蓄積される理由】
トーマス・マイヤース氏によれば、感情は脳だけで処理されるのではなく、身体の筋膜に「構造記憶」として蓄積されると述べています。私たちがストレスを感じるたびに筋肉が緊張し、そのパターンが繰り返されることで筋膜に定着するのです。
例えば、深い悲しみや抑圧された感情は『深層前線(Deep Front Line, DFL)』に現れ、横隔膜や腸腰筋の硬さとして感じられます。自己抑制や恐れ、トラウマは『表層背線(Superficial Back Line, SBL)』に蓄積され、猫背や腰痛などを引き起こす可能性があります。
怒りやストレスは『側面線(Lateral Line, LL)』に現れやすく、大腿外側や外腹斜筋、腸脛靭帯の過緊張を招きます。また、感情の混乱は『スパイラルライン(Spiral Line, SL)』として体幹の不均衡や回旋制限に、人間関係の葛藤は『腕のライン(Arm Lines)』に表れ、肩甲骨や胸筋のこわばりとなって現れます。
【臨床での具体的な施術アプローチ】
矢部駅前ひばり鍼灸整骨院では、患者さま一人ひとりの身体に現れる感情的緊張を丁寧に見極め、それぞれの筋膜ラインに適した施術を提供しています。
交感神経優位の方には、まずPNFや関節モビライゼーションといった積極的な手法で筋膜の動きを促し、その後、副交感神経優位の状態へ誘導するため、筋膜リリースや頭蓋仙骨療法などの間接的な施術を行います。また、患者さまが施術中に深くリラックスできるように呼吸誘導を組み合わせることで、自律神経の調整を一層促進しています。
【施術例の紹介】
例えば、呼吸が浅く腹部が硬い患者さまには、横隔膜や腸腰筋を中心に穏やかな施術を行い、悲しみや不安の解放を目指します。猫背傾向の方には、背中や首の筋膜をリリースし、恐れやトラウマによる緊張を和らげます。
肩の強い緊張や顎を食いしばる癖をお持ちの方には、腕のラインやスパイラルラインの筋膜を調整し、怒りや人間関係のストレスを解放していきます。施術後は多くの患者さまが身体の軽さや精神的な安定感を実感されています。
【勉強会の意義と外部参加のご案内】
当院のスタッフは、患者さまの健康に貢献するために、日々学び続けることを大切にしています。このような勉強会を通じて最新の知識や技術を共有することで、スタッフ間のレベルアップを図っています。
また当院では、このような勉強会への外部からの参加も積極的に歓迎しております。相模原全体の治療技術や知識を向上させ、地域医療の水準をより高めていきたいと考えているからです。興味をお持ちの治療家の方や施術に携わる方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
【患者さまへのメッセージ】
身体の痛みや不調には、筋膜に蓄積した感情が関与していることも多くあります。矢部駅前ひばり鍼灸整骨院では、単なる痛みの解消だけでなく、患者さまの心身を深いレベルで統合し、健やかな生活を取り戻せるようにサポートしております。
日常生活で慢性的な不調を感じている方、感情的なストレスが身体に影響を与えているかもしれないと感じる方は、ぜひ一度、当院にご相談ください。スタッフ一同、皆さまのお越しを心よりお待ちしております。